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頻脈(脈が早い)

頻脈=心拍数が100回以上

脈が早すぎるとどうなる?不整脈の中でも、心拍数が正常より速くなる状態を頻脈と呼びます。正常な心拍数は1分間に60~100回程度とされていますが、1分間の心拍数が100回を超えると頻脈とされます。さらに、心拍数が1分間に120回を超える場合は、何らかの病気が原因で頻脈が生じている可能性が高く、精密検査が必要になります。

脈が早すぎるとどうなる?

脈が速すぎると、心臓が十分な血液を溜める前に血液を送り出そうとするため、心臓が空打ちしている状態になります。そのため、全身へ十分な血液が送られなくなり、高度な頻脈になると心停止に至ることもあります。

頻脈・脈が速くてしんどい時の症状

頻脈の症状頻脈になると、次のような症状が現れることがあります。
頻脈とともにこれらの症状が現れる場合は、お早めにおのころクリニックへご相談ください。

  • 動悸
  • 胸の不快感
  • 吐き気
  • 冷汗
  • 意識消失
  • めまい など

頻脈の(脈が早い)原因

頻脈の原因としては、次のようなものがあります。

頻脈は、心臓に関連する病気以外にも、様々な病気の症状として現れます。
また、生活習慣の乱れやストレスが原因となる場合もあります。

頻脈の検査・診断

頻脈を診断する検査として、12誘導心電図検査、ホルター心電図検査、心エコー検査などがあります。

12誘導心電図検査

12誘導心電図検査とは、心臓から発生する微弱な電気信号を波形として記録し、心臓の形態や機能に異常がないかを確認する検査です。不整脈の診断に役立ちます。

ホルター心電図検査

ホルター心電図検査とは、心電図波形を長時間連続で記録する検査です。この検査では、通常の心電図検査では確認できない時間帯に発生した不整脈や、不整脈の頻度などを詳しく調べることができます。

心エコー検査

心エコー検査とは、体の表面に超音波を照射し、心臓から跳ね返ってくる超音波を画像として映し出す検査です。この検査により、心臓の機能や形態、心筋の厚さや動き、血管の形や血液の流れなどを、リアルタイムで詳しく調べることができます。

頻脈の治療

生活習慣の改善

生活習慣の改善軽度の頻脈であれば、生活習慣を整えることで症状の改善が期待できます。
栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠、禁煙を意識して、健康的な日常生活を送りましょう。また、アルコールやカフェインの摂取を控えることも大切です。

薬物療法

薬物療法頻脈の薬物療法では、主にβ遮断薬やカルシウム拮抗薬などの抗不整脈薬が使用されます。
これらの薬剤は、心拍数や心筋の収縮力を抑えることで頻脈を改善し、心臓の負担を軽減します。また、血液をサラサラにして血栓を予防するために、抗凝固薬も使用されます。

カテーテル治療

カテーテル治療生活習慣の改善や薬物療法で十分な効果が得られない場合には、カテーテル治療が選択されることがあります。カテーテル治療では、カテーテルを血管から心臓に挿入し、心臓の内部で異常な電気信号を発する部位に高周波電流を流して焼却することで、頻脈の原因を取り除きます。

よくあるご質問

頻脈が長時間続くとどうなりますか?

頻脈が長時間続くと、心機能が低下して心不全を引き起こすことがあります。また、頻脈が原因で心房内の血流が停滞すると、血栓が形成されるリスクが高まり、脳梗塞を引き起こす可能性があります。 頻脈が長時間続いたり、頻繁に生じたりする場合は、速やかに医療機関を受診してください。

頻脈だと寿命が縮まりますか?

頻脈と心血管疾患による死亡や心臓突然死には、強い関連があります。安静時の心拍数が1分間に60 回未満の人と比べて、1分間に75回以上の人は、心血管疾患による死亡のリスクが2倍、心筋梗塞による突然死のリスクが3.5倍になると言われています。

頻脈に伴う血圧低下は危険ですか?

頻脈に伴って血圧低下、冷汗、胸の痛み、意識消失などの症状が見られる場合は、注意が必要です。突然死や脳梗塞の原因となることがあるため、早急に医療機関を受診して検査する必要があります。

頻脈で受診する目安はありますか?

安静にしていても頻脈が長時間続く場合や、息苦しさや胸の痛みなどの症状がある場合は、医療機関を受診してください。頻脈に伴って血圧低下や意識消失などの症状が見られる場合は、緊急対応が必要になるため、すぐに救急車を呼びましょう。

頻脈は予防できますか?

頻脈を予防するためには、頻脈の原因となる病気を予防することが大切です。多くの場合、頻脈の原因となる病気は生活習慣の乱れと関連しているため、生活習慣の改善を心がけましょう。 栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠、禁煙、アルコールやカフェインの摂取を控えて、健康的な日常生活を送ることが大切です。